2021/10/15
堀田建築が建てる家の「構造」について -真壁工法-
こんにちは!堀田建築のスタッフです。
堀田建築の堀田棟梁の想いを熱く語る「棟梁コラム」。
今回は、堀田建築が建てる家の「構造」、その中でも「真壁工法」についてご紹介いたします。
|もくじ
・真壁工法とは
・真壁工法のメリットや魅力
・真壁工法の魅力が詰まった「事例」のご紹介
・まとめ
・真壁工法とは
家をつくっていく手段として、様々な工法があります。
堀田建築が取り入れているのは、柱と梁を組み合わせてつくる「木造軸組工法」。そして、この木造軸組み工法は大きくわけて2つの工法に分かれます。
それが、「真壁工法」と「大壁工法」です。
それでは、この2つの工法をご紹介していきます。
(堀田建築の真壁工法の現場写真です)
|「大壁工法」の特徴
大壁工法とは、「柱」や「梁」を隠して壁で囲む工法です。 柱と梁が見えなくなるため、素材の材質にこだわる必要がありません。
大壁工法は、真壁工法より断熱や湿度調整がしやすく、施工も簡単で費用も安くなると言うメリットがあります。しかし柱や梁を壁で隠して囲むため開放感がなくなったり、部屋自体の広さも小さくなります。また、和の雰囲気よりは、洋風の雰囲気に適した工法です。
|「真壁工法」の特徴
真壁工法とは、神社や古民家など和風建築に見られる「柱」や「梁」を出してつくる工法です。堀田建築では、こちらの真壁工法を採用しています。
木肌や木の節がなど目で木の良さを楽しめるほか、木に触れることができるのでぬくもりを感じられます。
「柱」と「梁」をむき出しにするため、見た目はもちろんのこと断熱や湿度調整、香りなどを考慮して木材を選んでいく必要がありコストがかかります。
さて、お寺と住宅建築の違いは、社寺は建てていく形式が決まっていることにあります。例えば社寺の間取りは「田の字」につくっていきますが、住宅はそのご家族それぞれ違いますよね。
それから「装飾」も社寺は”決まり”があります。それに比べ住宅は自由度が高いです。木目をどう出すか、木材の艶をどう出すか、色味、そしてそのどの木を何処に使うか、その大工のセンスで住宅の雰囲気をつくっていくことが出来るのです。
堀田建築がよくお客様から言っていただけるのは「同じ木の家づくりでも、堀田建築の家は木の良さを活かせてる」や「デザインにコンセプトがある」というお声です。
それは、同じ「真壁工法」を使っていても、堀田建築の堀田棟梁がその家ごとに「コンセプト」をつくって家をデザインしているからなんです。
話は反れましたが、同じ「真壁工法」で建てている会社同士でも、見た目の雰囲気がぜんぜん違いますので違いをぜひ感じてみてくださいね。
・真壁工法のメリットや魅力
真壁工法のメリットは、3つです。
その1.広さを出すことができる
その2.木のぬくもりをより感じられる
その3.地震に強い家になる
その1.広さを出すことができる
なぜ、堀田建築が「真壁工法」を取り入れているのかというと「広さ」にこだわっているからです。
昨今、家づくりをお考えの方は建築会社を探しているときに「気密性や断熱性」を建築会社を選ぶ判断基準にしている時があります。昔に比べ「長期優良住宅」の認知が上がってから「高気密・高断熱じゃないと快適な家じゃないのではないか?」と思ってしまっている方もいるくらいなんです。
でも、そんなことはありません。きちんと工法を守り、その土地環境に合った断熱材や断熱・気密対策の施工手順や基準を守って施工することで、快適な空間をつくることが出来ます。
ですので堀田建築は手間暇かけて断熱材を入れて、より快適な空間をつくるために「広さ」を出す、そのために「真壁工法」を取り入れています。
「真壁工法」と「大壁工法」では、具体的には横幅で6センチぐらい、大壁工法の方がが狭くなります。真壁工法の方が、限られた土地を最大限活用出来るのです。
その2.木のぬくもりをより感じられる
真壁工法にすると柱が見えるので、木肌を触ったり目で楽しむことができます。
逆に言えば「悪いものがみえなくなる」ともいます。
木材にコストをかけない会社は「大壁工法」して柱を隠すこともできます。建ててしまっては見えなくなる部分なのです。
堀田建築は、広さにこだわるので真壁工法で柱を出しています。
隠さないし、お客様には頑丈な強い家に住んでいただきたいので木材の太さや柱の間隔にもこだわって入れるためコストがかかっています。
コストダウンをして金物に頼る家ではなく、木と木の組み合わせで強さをつくっていく木造軸組み工法の良さを最大限いかすことにも繋がっているのです。
柱や梁が見える木のぬくもりを感じる家なので、家中に木のいい香りが広がります。
珪藻土や漆喰をつかうので、いつもきれいで新鮮な空気となり、より一層すがすがしい空間をつくることができるのも、真壁工法の魅力なのではないでしょうか。
その3.地震に強い家になる
堀田建築では、「910ピッチで柱を建てて」いきます。
つまり、91cm感覚に柱が見えている状態です。
これは、一般的な真壁工法よりも柱の間隔が狭いです。
つまり、堀田建築の家は一軒当たり柱の本数が多くなっています。
そうする理由は、地震が来た時に家を揺らさないためです。
地震への対策は大きく分けて2つあります。
揺らして耐えるのか、揺らさずにガチガチに固めて耐えるのか、この2つで堀田建築は後者を採用しています。
基礎に沿ってがっちり固め、柱も屋根も揺らさないことで建物を守り、中の人を守れる仕様にしています。だからこそ重要になってきているのが、木と木の引っ張り合う力です。木以外の金物(ねじや釘など)で「留めているだけ」では、錆びていきいつか金物がダメになります。そうなったときに倒壊につながってしまうのです。
堀田建築は「長く保つ強い家」を建てているので、50年後100年後に大地震が起きたとしても家族を守る強い家をご提供しています。
だからこの基礎のやり方であり、木造軸組み工法で極力金物を使わない、そして真壁工法を取り入れているのです。
・真壁工法の魅力が詰まった「事例」のご紹介
まずはこちら、豊川市のK様邸よりご紹介します。
すでに背景に真壁が見ていますね^^
K様の玄関は真壁に塗りを施しています。
そのままではシンプルな玄関ですが、堀田建築の造作の靴箱を置いています。
靴箱の一枚板を濃く木目を出しているので目が行き、奥行きと安定感、重厚感のある玄関になっています。
シンプルな真壁によって引き立つデザインです。
こちらK様邸のLDK。
サーモンピンク色の超良質木材の梁が入っています。
柱と梁が交差しているところは、木と木の組み合わせでがっちりはまっており、見た目はシンプルでも強い家づくりとなっていることがわかります。
続いては、棟梁考案シリーズ「大黒柱のある平屋」。
高い天井と、大空間のある平屋の邸宅です。
大人が両腕を回しても届かない太さの立派な梁が走っている、古民家風の住宅です。
こちらも真壁工法で、強さと大空間を叶えています。
最後は、棟梁考案シリーズ「土間のある和モダン住宅です。
土間に面しLDKには、開放的な空間と階段が見えています。
この階段、階段下部分が空間になっています。
真壁工法だから、横の柱に階段の板をはめることができるのでこんなにも広さを出すことができるんです。
これも大工の技術です!
・まとめ
いかがでしたでしょうか?
奥が深い、真壁工法。
堀田建築では、節があったり、集成材をつかったりだとすると見た目が良くないので、見える柱も見えない柱も磨き、こだわって配置しています。
まさに「木組みの美」です。数百年と家族の生活を守りつづけるしっかりした家をつくりますので、気になった方はぜひお気軽にご相談ください。
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